審査員の近況

池上 敏

 

 

 今年(2022年)3月に十ヶ月近く延期になった作品発表を何とか無事に済ませてホッとしているところであります。秋口に東京で日本作曲家協議会のアンデパンダンへの出品が確定しているが、当面日程まで決まっている作品演奏の予定は此れのみなので、溜まってしまった「書けたらお渡しします。」となっている作品に本格的に取り組まなければ・・・と思ってます。先ずはオカリナの為に幾つか小品を書くのが目前の目標かな・・・(笑ッ)。

池上  敏  拝 

 

石若 雅弥

 

 

コロナ感染が収まる気配がありませんが、徐々に戻りつつある状況です。このコンクールも早く舞台でできると良いですね。

 

 

 

 

エミリアーノ・ベルナゴッツィ

 

 

オカリナコンクール主催者の皆さま、コンクールでご一緒させていただいた委員会の皆さまと先生方、そして私が日本でのコンサートやマスタークラスでお会いした全ての皆さまへ。

 

ここ数年、新型コロナウィルス感染症拡大による状況は、残念ながら芸術界全体だけではなく様々な分野に多大なる苦難を与えました。

音楽家、そしてすべての芸術家は特に打撃を受け、コンサート、ツアー、教育活動、フェスティバル、会場でのコンクール等々、関連するすべての活動が中止となりました。そして、私が会いたいと心から願うすべての友人達との交流も遮断されました。この数年、人に会えないということが私にとって本当に大きな苦痛でした。しかしながら、親愛なる友人である理子さん、そしてこの素晴らしいオカリナコンクールの開催に尽力されている委員会の皆様のお陰で、私たちは交流を保つことができました。出場者の皆さまの音楽を聴くことができ、ビデオを通してお姿を拝見することができ、とても嬉しかったです。

 

今年もまたコンクールの審査員としての参加をご依頼いただいたので、大きな喜びと名誉を持ってこのお招きをお引き受けいたしました。私が日本で最も重要であると考えるこのコンクールのお陰で、私たちの愛する楽器が世界中で広く知られ、私たちの友情を継続するためにオカリナの世界は活動し続けることができると確信しています。

 

音楽のおかげで人生はより美しくなり、私たちの生活に素晴らしい感動を与えてくれます。音楽はすべての悩みをより穏やかに乗り越える手助けをしてくれます。

音楽は私たちがより良い人でいる手助けをしてくれます。

音楽は世界のすべての人々を結びつける素晴らしいメッセージであり、平和を運んでくれます。

 

日本のすべての友人の皆さま、近いうちにお会いできることを祈りつつ、心からの愛情を込めてご挨拶といたします。皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 

エミリアーノ・ベルナゴッツィ

 

 

小林 達夫

 

 

 なかなかスイートポテトオカリナ合奏団も演奏活動を再開できないでおります。ホームページにウクライナ民謡「小さなグミの木」の三重奏版pdfをアップしました。編成は「地球は笑顔」と同じくS,A,Tです。Aパートには移調記譜も併記しています。コンピュータ音源によるデモ演奏と、独奏者用の伴奏音源合わせて無料でダウンロードいただけます。以前にはロシア民謡として紹介されていた曲です。題名のグミの木は本来は「ナナカマド」とのことです。最近悩んでいることが二つありまして、一つはF調の楽器の記譜についてもう一つは楽器名の略称についてです。だいぶ以前のビデオ規格戦争VHS対ベータマックスではないですが、F調の楽器の記譜については「移調譜」方式の楽譜が世に多く出ています。しかしスイートポテトでは「実音記譜」を採用しています。最大のメリットは楽譜を見てハーモニーを知ることが簡単ということです。残念ですが移調記譜のF管を含む総譜からはハーモニーを知ることはとても難しいと考えます。もう一つは「アルトC」という楽器の名前です。先ほどの「小さなグミの木」のパートもSと記載していますが、現在流通している多くの楽器ではこれは「アルトC」として販売されています。ポテトでは熟慮の結果、発足当時からこれを「ソプラノC」としています。主な理由は二つです。

 

1)ほとんどの管楽器に共通してソプラノ、やテナーという名前は「C」(B♭もありますが)の楽器です。アルトの名前になるものは「F」(E♭もあります)の楽器です。リコーダー、フルート、クラリネット、サックスなどももちろんそうでね。

2)もしも「アルトC」の名前を採用するとその下のF管は「テナーF」に、さらにその下のC管は「バスC」とすることになります。しかしオカリナではその「バスC」の楽器はト音記号の低い「ド」が基準の音です。通常「アルトC」の楽譜に本来記入されていなければいけない「実際の音はオクターブ上」を示すト音記号の上に書く小さな8が多くの場合に省略されているので、多くの人が「アルトC」がト音記号の低い「ド」を演奏できる、さらに「バスC」はそのオクターブ下と勘違いされているのでは?と思います。

実際はとても低音と呼べる音域でありませんので、この楽器を「バス」と名付けることには違和感が強いです。時間がかかるとは思いますが少しづつ「簡単な記譜法」「妥当なネーミング」が普及して欲しいと願っています。

 

 

 

嶋 和彦

 

 

 本年度も浜松市山間部の小さな市立小中一貫校の中学部で、発達支援教室の支援員をしています。毎日午前中のみの勤務で、普通クラスに入って生徒の学習のヘルプをします。主に数学と英語ですが、国語、理科、美術、技術家庭、それになんと体育も(笑)!やっぱり数学が一番の課題ですね。学習遅延や発達障害、不登校など課題は山積ですが、少しでも子供たちのお役に立てればと思います。今の中学校の授業を聴くのも楽しいですよ! 

 

 

橋詰 智章

 

 

昨日連絡が来て、またもやコロナでオカリナの本番仕事が流れてしまいました。またかよコロナ!本番を失うとやる気が削がれ心が折れそうになりますね。コロナのせいにするのは簡単ですが、ご予約下さったお客様のことを思うといつも心が痛みます。。

大学では新年度が始まりました。待望のリコーダー(古楽器専攻)の入学生もあり、今年度からは学内のリコーダー関連の授業全て(専攻、音楽学、教職)を担当することになりました。身の引き締まる思いです。(とは裏腹に身体はコロナのせいでゆるゆる笑)有難いことに大学では感染対策をしながら対面授業が実施できています。全体的に人数は減りましたが、オカリナやリコーダーのサークルや教室もほぼ戻ってきました。あとはホールなどでの実演ですね。

 

 

本城 泰浩

 

 

コロナ後の日常生活

          本城泰浩

 

 コロナは、空きのなかった日程表を消してしまい、怒りとツライ日々となってしまいました。

高齢の私は、ツライ日々もツライので勝手に動くことを探し当てました。恰好良く拙文ですが、

 

『体の働き』…ストレッチ等、動きまわること。睡眠も。

『心の働き』… 好奇心を欲張って教わること。

『頭の働き』…スコアの深読み。雑学。

『欲の働き』…食事づくり初挑戦(身内を拝み倒して)。

 

現在91歳。『老い思わず今日を生きる』を座右の銘とし、オカリナ演奏会コロナ明けの裏方の学習が加味された日常生活の今日この頃です。