課題曲演奏のためのガイド

【独奏部門・一般の部】ちょうちょう変奏曲

 

 

 主題部は「ちょうちょう」というよりは「狩の歌」をイメージしています。そのあとの変奏部分は特にどちらともこだわっていません。

 テンポ指定は目安と捉えてください。変奏部分のアーティキュレーションはわざと記入していませんので、上手に補ってください。ただし、ホームページに掲載されている「前回(第9回)コンクール審査員のコメント・小林審査員」にあるように、「タンギングが間に合わないことの解決策」としてのスラーは好ましくありません。「フルート風奏法」のスラーも同じくです。一番オカリナが活き活きするアーティキュレーションを探してやってください。

 B区間は一人デュエットを構想しています。少しジャズっぽい進行のベース音の上に「ちょうちょう」の旋律が浮かんできてほしいです。

 臨時記号は「その小節内のみ有効」というのが原則ですが、直後の小節に限って打ち消しの「親切臨時記号」を記入しています。

 暗譜演奏を推奨します。(小林達夫)

 

【独奏部門・シニアの部】海に来たれ

 

 

 テンポ指定は目安と捉えてください。また、テンポキープの演奏も美しいですが、この曲の場合はそれよりも歌手が歌うときのような適度の(節度ある)テンポの伸び縮みが望ましいです。またそれに伴っての適正な譜割(リズム)の変更も許容されます。 装飾音符の追加もオーケーですが、基本の旋律の音程変更は認められません。

 71から74は本来はオクターブ上で演奏したいのですが、やむなく折り返しをしています。

 暗譜演奏を推奨します。(小林達夫)