課題曲演奏のためのガイド(第12回)
■独奏部門 〔必ずコンクール標準名のS(ソプラノ)で演奏すること〕
▼一般の部 きらきら星変奏曲(W.A.モーツァルト作曲 小林達夫 編曲)
2014 年(第1回コンクール)の時には 3 から後ろの部分はありませんでしたが今回は新たに追加しました。その分目安のテンポを少し速めています。
(ただし指定テンポはあくまでも目安です)
臨時記号は小節線をまたぐと解消することになっていますが、直後の小節には「親切記号」を記入しています。
アーティキュレーション記号はわざと記入していません。どのようにアーティキュレーション付けをされるかは大きな採点ポイントとなります。
ただし次のことはあまり望ましくありません。
1)16 分音符がtktk やdgdg などのいわゆるダブルタンギングで演奏されると。(望ましいのは、t , d , r の「コンビネーション=組み合わせ」によるタンギングです)
2)4個連続の16 分音符が「スラーとスタッカートの組み合わせ」というワンパターンの連続で演奏されること。和声の進行に応じた音楽的な組み合わせであって欲しいです。
3)ブレス位置を確保するために多量のフェルマータやテンポのゆすりを加えること。必要最小限にとどめてください。
4)無表情に演奏されること。
5)主題部、変奏部などが一貫したテンポで演奏されずに恣意的に緩急が加わること。
以下はwikipedia からの引用です。
主題の旋律は当時フランスで流行していた、娘が自分の想う人のことを母親に打ち明ける恋の歌『ああ、お母さん、あなたに申しましょう』( "Ah! vous dirai-je, maman" )による。
主題に用いられた歌曲は後に童謡『きらきら星』として知られるようになったため、日本では『きらきら星変奏曲』の愛称で呼ばれるようになったが、『きらきら星』の歌詞が書かれたのはモーツァルトの死後のことである。また、あくまでもモーツァルトは既存の歌曲の旋律に基づく変奏曲を書いたのであり、この旋律そのものの作曲者ではない。
暗譜演奏を推奨します。
(動画収録に当たっては、暗譜かそうではないかがわかりやすい画角で収録してください。判定しにくいときは暗譜ではないと判定します)
■独奏部門 〔必ずコンクール標準名のS(ソプラノ)で演奏すること〕
▼シニアの部 ジュ・トゥ・ヴー(E.サティ 作曲 小林達夫 編曲)
以下はwikipedia からの引用です。
題名は日本語では「お前が欲しい」「あなたが大好き」など様々に訳されるが、原題のまま「ジュ・トゥ・ヴー」と呼ばれることも多い。“スロー・ワルツの女王”と呼ばれた人気シャンソン歌手ポーレット・ダルティのために書かれた。
とのことですので、課題曲ではありますが四角四面な演奏よりも表情豊かな演奏を希望します。テンポ指定は目安ととらえてください。また適度な加速や減速、装飾音やポルタメントの挿入なども許容されます。
ただし、自由曲に時間を回すための「不自然な高速演奏」は大幅に減点されるでしょう。
課題曲としていますので当然ながら無伴奏ですが、できればあたかもピアノの低音と後打ちの和音が聞こえてくるような、奔放でありながらもステディな演奏であって欲しいです。
暗譜演奏を推奨します。
(動画収録に当たっては、暗譜かそうではないかがわかりやすい画角で収録してください。判定しにくいときは暗譜ではないと判定します)
■合奏部門 我は汝に誓う、我が祖国よ(G.ホルスト作曲 小林達夫・橋詰智章 編曲)
以下はwikipedia よりの引用です。
「我は汝に誓う、我が祖国よ」(われはなんじにちかう わがそこくよ、英語: I vow to thee, my country)は、イギリスの作曲家グスターヴ・ホルスト作曲の管弦楽組曲『惑星』の第4 楽章「木星」の中間部 Andante maestoso の旋律(木星の第4 主題)をもとにしたコラールである。イギリスの愛国歌、またイングランド国教会の聖歌となっている。
また、後にこの曲はヴォーン・ウイリアムズによってホルストの暮らした街の名前を冠して「サクステッド」と名付けられ、それ以降は愛唱曲としてもさまざまな編曲で世に広まっていったとのことです。
グループの楽器編成に一番うまくフィットする版どれかを選択してください。
(申込書に記入してください)
どの版でも実音記譜ですので、各パートの音程関係が一目瞭然です。ユニゾン、5度、4度、3度などの関係を楽譜から発見し、ハーモニーが物語のように進んでいく感覚をうまく音にしてください。
アンサンブルでは音量や音色による個別の表情よりも、この「ハーモニーの進行による物語の表現」の方が重要です。そしてそれをより行いやすくするために、楽譜を実音記譜としています。課題曲としてはこの部分が評価の中心となります。
音程合わせはとても大事ですが、互いの音程を合わせるというよりはそれぞれが基準に対して正しくなることを目標にするほうがよいと思います。
暗譜演奏を推奨します。
オカリナ奏者2人の時= 課題曲 SA 版
オカリナ奏者3人の時= 課題曲 SAT 版
または SAA 版
または SSA 版
オカリナ奏者4人以上の時= 課題曲 SATB 版
または SSAT 版