第13回  課題曲演奏のためのガイド

 

独奏部門 

(必ずコンクール標準名のS(ソプラノ)で演奏すること)

 

 

▼一般の部 

 

バディネリー

(J.S.バッハ作曲 小林達夫 編集)

 

フルートの曲として有名です。バッハのころのフルートは「フラウト・トラヴェルソ」といわれる1キーの楽器で、今のようなキー・システムではありませんでした。ロ短調(原調)のF#やC#は出しやすいのですが、その他の半音は「クロス・フィンガリング」を用いる、なかなか難しい運指を必要とするものでした。

 

テンポ指定やアーティキュレーション記号はわざと記入されていません。

時代的な演奏習慣も踏まえて、適宜補ってください。トリルはバロック時代の慣習に従い、原則として、書かれている音の2 度上の音から始めます。また、拍の前に飛び出さないように注意してください。

 

10、30のラとシ♭のトリルは左2で

 

33、34のシ♭は左12345 右12345

 

28 後半からはラを左12345 右12345、ファを左1234512345、シ♭を左12345 右12345 、ソを左12345 右12345 

 

(数字の解説:左右ともに親指1  人差し指2  中指3  薬指4  小指5  無印=塞ぐ  消し線=開放)

 

というような替え指を使うと少し演奏しやすくなるかも知れません。(ご使用の楽器によってはこの替え指が有効ではないこともあります。しかしオカリナは他の木管楽器よりも数多くの替え指が可能ですので、これ以外にもご自分の楽器にあったものをぜひ考案なさってください。)

 

暗譜演奏を推奨します。(動画収録に当たっては、暗譜かそうではないかがわかりやすい画角で収録してください。判定しにくいときは「暗譜ではない」と判定します)

 

 

 

▼シニアの部 

 

夢見る人~草競馬

(S.フォスター作曲 小林達夫 編集)

 

課題曲ではありますが、四角四面な演奏よりも表情豊かな演奏が期待されます。

テンポ指定やアーティキュレーション記号はわざと記入されていません。適宜補ってください。付点四分音符のタイは初期の出版譜をみならっています。

 

自由曲に時間を回すための「不自然な高速演奏」は大幅に減点されるでしょう。

 

暗譜演奏を推奨します。(動画収録に当たっては、暗譜かそうではないかがわかりやすい画角で収録してください。判定しにくいときは「暗譜ではない」と判定します)

 

 

 

合奏部門 

 

涙の流れるままに

(G.F.ヘンデル作曲 小林達夫・橋詰智章 編曲)

 

 

もしかすると「泣かせてください」の題名の方がよく知られているかもしれません。

しかし、"Lascia ch'io pianga" を英語に翻訳すると"Let me weep" または"Allow me to cry"

ですので、「涙の流れるままに」の方がニュアンスが伝わりやすか?と思います。

グループの楽器編成に一番うまくフィットする版どれかを選択してください。(申込書に記入してください)

 

テンポ指定やアーティキュレーション記号はわざと記入されていません。適宜補ってください。

29 は、本来は「全音符にトリル記号」であったのを現代風に直して記譜しています。

 

どの版でも実音記譜ですので、各パートの音程関係が一目瞭然です。ユニゾン、5度、4度、3度などの関係を楽譜から発見し、ハーモニーが物語のように進んでいく感覚をうまく音にしてください。

 

アンサンブルでは音量や音色による個別の表情よりも、この「ハーモニーの進行による物語の表現」の方が重要です。そしてそれをより行いやすくするために、楽譜を実音記譜としています。課題曲としてはこの部分の出来具合が評価の中心となります。

 

音程合わせはとても大事ですが、互いの音程を合わせるというよりはそれぞれが基準に対して正しくなることを目標にするほうがよいと思います。

 

暗譜演奏を推奨します。

 

オカリナ奏者2人の時= 課題曲 SA 版

 

オカリナ奏者3人の時= 課題曲 SSA 版 または SAA 版

(これら二つは2番パートの記譜が違うだけで音は同じです)

 

オカリナ奏者4人以上の時= 課題曲 SATB 版 または SSAT 版